ジェネリック医薬品の基礎知識

ジェネリック医薬品の使用

 

厚生労働省が公開している製作レポートにはジェネリック医薬品の使用に関するものがあります。この内容を紹介しましょう。

 

 

ジェネリック医薬品のメリットとして、薬価が安くなることです。後発医薬品ですから、開発費用がほとんどかからないのです。患者負担の軽減、医療保険財政の改善を目的として、政府が積極的に推進することになったのです。

 

 

目標も決められています。平成24年度までにジェネリックの数量シェアを30%にすると言うものです。平成21年ではシェア20%ですから、かなり努力しなければ達成できない目標です。
そこで、厚生労働省は「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」を作成しています。国やジェネリックメーカーが一体となり、安定供給、品質確保、情報提供を行おうと言うものです。

 

 

ジェネリック医薬品を使用する上での問題点として、次のようなことが挙げられます。医療関係者は今まで使用してきた医薬品を理由なしに変更することに抵抗感があります。ジェネリック医薬品のメリットをあまり感じていないのです。

 

 

また、ジェネリック医薬品も複数存在しますから、どれを選べばよいのか薬剤師の判断の難しさがあります。高血圧の薬の例では30以上ものジェネリックがある場合もあるのです。患者の方は支払うお金が少なくて済みますから、ジェネリックの利用メリットは理解しています。

 

 

しかし、ジェネリックで問題ないことを医者から説明されていないために、不安が残るのです。いずれにしても、状況は改善されてきており、ジェネリックのシェアが拡大することは間違いないでしょう。