ジェネリック医薬品の基礎知識

ジェネリック医薬品のメーカー

 

薬代を削減するための手段としてジェネリック医薬品が注目されています。後発であっても、すでに販売されている医薬品を製造するのですから、それほど難しい技術ではありません。ジェネリック医薬品を専門に販売しているメーカーもたくさんあるのです。いくつかの代表的な企業を紹介しましょう。

 

 

大洋薬品はジェネリック医薬品を中心に製造販売していますが、2006年度のデータでは467品目で売り上げ470億円です。この金額もすごいですが、これがジェネリックでなければ、その倍の1000億円になっていたのです。医薬品業界がどれだけ儲かっているかを示すものとも言えるでしょう。大洋薬品は後発としてジェネリックを積極的に販売してきました。同じような企業が増えることによって、競争原理によってさらに価格が下がっていくことが期待されます。

 

 

東和薬品は2007年度の決算で200億円以上の売り上げとなっていますが、前年比で2割増です。それだけジェネリックの需要が高まっていることを示しています。沢井製薬も260億円の売り上げで3割増です。前述の大洋薬品でも1割以上の売り上げ増となっているのです。

 

 

これまでのジェネリックは正規品と比較すると、一段レベルが低いようなイメージでした。安いだけで信頼性に欠けていると見られていたのです。しかし、医師が積極的に使用することによって、ジェネリックに接する機会が増えて来ました。

 

 

現代ではジェネリックは当たり前のことになっているのです。薬代が減少し、その分医療保険の財源確保が容易になることで、将来における保険事業が安泰となるのです。