ジェネリック医薬品の基礎知識

外国のジェネリック

 

日本でようやく知られるようになってきたジェネリック医薬品ですが、外国での状況はどうなのでしょうか。各国のジェネリック医薬品の普及を調べてみましょう。

 

 

欧米の先進国でも同じように医療費抑制の一つとしてジェネリック医薬品が活用されています。各国のジェネリック医薬品の使用割合です。アメリカは70%、カナダ65%、ドイツ65%、イギリス60%、そして、日本は20%です。この数字をみると、日本のジェネリック使用率がかなり低いことがわかります。アメリカなどでは新薬の特許が切れた後の1年間で80%がジェネリックに切り替わるのだそうです。

 

 

医療に関わる人の多くがジェネリックの使用を促進しているのですね。アメリカでは日本のような国民皆保険制度はありませんが、民間の健康保険でもジェネリックの使用が原則となっているのです。ジェネリックの方が薬価は低いのですが当然のことと言えます。また、患者自身が新薬とジェネリックを選択することができるようになっています。

 

 

日本のジェネリック使用率は増加の傾向にありますが、まだまだ低水準です。もっと積極的な使用が求められているのです。

 

 

ジェネリック医薬品の有効性や安全性は厳しい審査を経ていますから、品質に問題はありません。根拠のない不安でジェネリックを使用しないのは医療費抑制の重要性を理解していないからです。健康保険制度を維持していくためにはジェネリック医薬品の使用を促進していかなければなりません。私たちにもできることがあるのです。